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%e7%b2%be%e7%a5%9e%e3%81%a8%e6%99%82%e3%81%ae%e9%83%a8%e5%b1%8b:VOLUME:11 「思考回路」を身につけてみる

2019.12.22

 

 

人間には元々持って生まれた性格と、その後の取り巻く環境の中で身につけた性格があると思う。

子供から大人へ。だんだんと成長していく中で、自分を取り巻く環境に合わせて身につけていく様々な考え方は「性格」というよりはむしろ「思考回路」のようなものかもしれない。

 

自分の人生を振り返ってみても、その思考回路のほとんどは「いつのまにか」身についていたものだけど、その中にほんのわずか、おそらく2、3個は「自分の意志」で身に付けた思考回路がある。

「必要に迫られて」ということもあれば、「そういう人間になりたくて」ということもあったり、身につけようと思った理由は様々だけれど、その都度、僕はそれを「練習」によって身に付けてきた。

「思考回路=性格」は練習によって、後からでも「自分の意思で身につけられる」と、僕は思う。

 

「練習」なんていうとたいそうなことに聞こえるけど、なんてことはない。

要は、ただ、それを繰り返し繰り返し、自分に刷り込むだけだ。

 

例えば・・・

僕が20代の頃に身に付けた思考回路の1つに「全ては自分のせい」というのがある。

それはこんなきっかけから。

20代も前半の時、先輩との待ち合わせに遅れ「すいません、電車が遅れて・・・」なんて言い訳した時のこと。

その先輩に「電車のせいにしてんじゃね〜よ。じゃあ、あれか? その電車に乗ってた人全員が遅刻したのか? してないだろ? お前がもう少し早く家を出ればよかったんじゃねーか。すべては自分のせいなんだよ」

 

「・・・・・・・・すいません」

 

まぁ、その時は本当に電車が遅れたんだから「マジかぁ・・・」っと思ったけれど、後からよくよく考えてみると、確かにその通りだ。ぐぅのねもでない。

元々、なんでも人や環境のせいにするような人間にはなりたくないと思ってた、この際だからこれをキッカケに「全ては自分のせいだ」と思える人間になろう!と、さっそく練習を開始した。

それからは、家の中だろうが外だろうが、基本的に何かあるたびに、全てそのあとに「全ては自分のせいなんだよ」っと呟くことにした。

「いや、それは電車が・・・」

「いや、それはあいつが・・・」

「いや、それは天気が・・・」

「・・・・・いや、全部自分のせいです」

そんなふうに。相手がいても。1人の時も。なにかあるたびに、いつも。

 

最初はちょっとアホらしく思えるかもしれないけれど、これを1、2ヶ月も続けていると、それは突然、自転車に乗れたような感覚と同じ。あとは意識せずとも、自然と「そう思う」ようになる。そうなれば、もうしめたもの。練習なんていらない。

これって、やってみると意外と簡単だ。

たったこれだけで、自分にとって必要な「思考回路」を身に付けられるなら安いもんだ。

つぶやく、つぶやく、つぶやく・・・何かあるたびに、そうつぶやく。ただそれだけ。

 

まぁ、騙されたと思って、ぜひ一度、やってみてほしい。

 

「自分のせい」というと何か「悪いこと」に対してだけ使われるようなイメージもあるけれど、「自分のせい」には「自分のおかげ」という逆の意味だってある。決して悪い意味ばかりじゃない。

要は「全ては自分で選択し、行動した結果」ということだ。

仕事でも遊びでも人間関係でも。

僕らは全てを自分で選択し、行動してる。

そして、その自由を持ってる。

だから、嫌な職場を辞めることもできるし、嫌な人間と一緒にいなくたって生きていける。

全てはその場所を、その人を、自分で選び、自分で決めてる。

だから、全ては周りの環境や人のせいじゃなく、自分のせいなんだ。

今となっては、普通にそう思う。

 

周りにロクな奴がいなくて・・・・それはきっと、俺がロクでもない奴だからだ。

自分を取り巻く環境や、自分の周りにいる人は、そのまんま「自分の鏡」だ。

周りを見回して、環境や人が素晴らしければ、それは「自分も素晴らしい」からだ。つまらない人ばかりなら、それは「自分もつまらない」からだ。

結局は全て「自分のせい」で、自分が変われば周りも変わる。自分が動けば周りも動く。そういうことだと思う。

 

そしてなにより、僕にとってはそれが一番「楽」なんだ。

起きたことを周りの誰かのせいにしたり、環境のせいにして腹を立てるほど、精神的に疲れることはないから。

やる気のない人にやる気を起こさせるほど大変なことはない。

人を変えるより、自分を変える方が全然簡単だ。

 

必要な「思考回路」をひとつひとつ。

自転車に乗るように。

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