life-work:ウッドデッキを作ってみよう! 〜其の5
2021.3.28
さぁ、勝負の日。
最大の難所、どでかいデッキスペースの土台を組み上げる日が来た。
昨日夜中までかかって組み上げた通路部分の土台も、この後組み上げるデッキの面積を考えると、なんと小さく見えることか・・・
分厚いコンクリードの板はざっと80枚。
鋼製束の数も同じだけある。
しかしなんといってもこのエリア、地面の凸凹さ加減が半端じゃない。
桜の木の周りは大きく盛り上がり、さらに木の成長によって太い根っこが所々に張り巡らされ、地表に見え隠れしてる。
こちらが改装当時の写真。8年の年月でこれがさらに凸凹に・・・
コンクリートなどの硬い、そして平らな地面の上にデッキを作るのは、今となってはそれほど難しくない。
もちろん、それなりの大変さはあるが、凸凹で柔らかい土の地面に土台を立てるのとは雲泥の差だ。
8年間の間にずいぶんと傷んだ古い土台を撤去しながら、あまりの地面の凸凹さに、作業中のみんなの口から「これは・・・・ヤバイっすね・・・」という言葉が次々に漏れ聞こえてくる。
ほんと・・・・これはヤバそうだ・・・・
さて・・・・はじめますか!
古い土台の撤去を終えると、まずはコンクリートの板を所定の位置に設置していく作業から開始した。
約50センチ間隔にクソ重い石板を1つ、また1つ。
所定の位置に・・・・って・・・・・すんませ~ん、太い根っこがあって、この位置に置けませ~ん。
・・・・・でかい石が埋まってて、この位置に置けませ~ん。
・・・・・ここ、土が柔らかくて、このままだと後から沈んじゃいそうです~
などなど・・・・
まぁ、次から次に出てくる出てくる、「計画通り」にいかない、いつものヤツ=トラブルが。
根っこや石を避けて石板を置き、ズレた部分には補強を入れ、柔らかい部分には砂利を敷き詰め、その上に石板を置く。斜めの部分は水平にし、凸部分はそれに合わせて石を敷き詰め水平を作る・・・・
ほとんど「平」な部分がないこのスペースに「平」を作るこの作業のなんと大変なことか・・・
靴もズボンも上着も、あっという間に泥だらけ。
しかもほとんど「しゃがんでる or 這いつくばってる or 重いものを持ってる」かの3択で、膝は痛いは腰は痛いわ腕は疲れるわでもう大変・・・・
これをいつも平然とこなす職人さんたち・・・・すげ~
いや、ほんとは平然とこなしてるわけじゃないかもしれないけど・・・それはそれで、すげ~・・・
いやぁ、いい歳こいた普通の大人には堪えますな、この作業。
昼がきて、夕方になり、日が沈み、夜になってもこの作業は続いた。
すべての石板を置き、今度は鋼製束を立て、その上にぶっとい土台の柱になる材を置いていく。
柱を置いたら、レーザーで水平を取り、それをビスで固定していく。
一本、また一本。
さすがに疲れて口数は幾分減ったけれど、それでも声を出さないとやってらんないのでお互いに声を掛け合いながら。
もうこれ、高校の時の部活を思い出しますな・・・・
がんばれー! もうすこしだー! おぉー!
全ての材を置き終えて、固定して、時計を見ると・・・・夜の12時・・・・チ~ン。
いやぁ・・・マジでみんな、お疲れさん・・・・
本当によく頑張ってくれました・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・と、言いたいところなんですが・・・・・あと1つ、最後の作業が・・・・・残ってるんですけど・・・・・
最後に改めて、全部の箇所の「水平」のレベルを整えないといけなかった。
ある程度はレーザーを頼りに水平が出てるものの、それをビスで止めたりしているうちに実際は微妙なズレが生じてもいた。
みんなヘトヘト。もちろん自分も。
でも・・・・明日の朝になったら、明るくなってしまったら・・・・レーザーの光は、見えなくなってしまうんだもの・・・・
・・・・・これが終わってないと、明日暗くなるまで、作業ができないことになってしまうから・・・・
最後、ここだけ・・・・やっちゃいましょうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・やりますか!
ボロボロの体を引きずって、ここからさらにもう一踏ん張り。
レーザーの光に合わせて全員で各所の微調整を繰り返す。
長い柱、各所の柱の継ぎ目、柱自体が微妙に反っていたり、ビス留めの際の微妙なズレ・・・・
あっちを上げればこっちが下がり、こっちを下げれば・・・・なんてこともあって、簡単なようで思ったようにスムーズにいかない微調整。
それでも・・・・・
・・・・・うん、オッケーでしょ!
本日の作業、これにて、終了~!
マジでお疲れ!
時間はすでに午前2時・・・・
朝6時から午前2時・・・・・20時間労働・・・・昼飯以外ほぼ無休、そして無給・・・・う~ん、ブラックだ・・・・笑
さすがにビールも・・・・・飲めません。
だって・・・・明日があるんだもの・・・・・
「疲れ切った」を文字通り絵に描いたような表情のみなさん。そりゃぁ、そうだ。
さて・・・・・・
明日の集合は・・・・・・・・6時で!・・・・・なんて言えない! さすがに言えない!
明日の集合は・・・・・・・・じゃぁ・・・・8時で!
・・・・・・・マジっすか? 一同苦笑い
それでは最終日、張り切っていきましょう~!
・・・・・・押忍・・・・・
いやぁ、家路につくみんなの足取りの重いこと重いこと。笑
ま、最終日っていってもね。
きっと終わらないんだけどね・・・・・・ぶっちゃけ。
さて、明日以降、営業始まっちゃうけど、どうしよう・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・うん、明日、考えよう・・・・・
さすがに俺も、これ以上は無理だ。
明日は明日の風が吹く。ということで。
おやすみなさい・・・・・
さてさて、明日は一体、どんな1日になるのやら。