14周年を迎えて

いつもSOULTREEを支えてくださる皆様へ
SOULTREEはおかげさまで14周年を迎えることができました。
いつも変わらぬ皆様の「支え」に心より感謝します。
ありがとうございます。
またあっという間に1年が経ちました。
でも、それ以上のスピードで変わっていく世の中を、少したじろぎつつも、どこかワクワクするような気持ちで眺めている今日この頃。
最初は違和感しかなかった飲食店でのタッチパネルやQRコード、そして配膳ロボットにもずいぶん馴染んできました。
無機質だったロボットにもちょっとネコちゃんの顔がつくだけで、妙なカワイらしさや親近感を感じてしまったり・・・・笑
面白いものですね。
一方、SOULTREEでは相変わらず、スタッフのみんなが頑張って「アナログ」で全ての業務を行ってくれています。
ほんの1、2年前まで「普通」であったことが、今ではすっかり珍しいと言われるほどになってしまいましたが、この先も、今のやり方でいこうと思います。
その理由は「狙い」や「経営方針」などという大層なものではなく、単純に「色々な人間がごちゃごちゃと関わり合う空間が好き」という、ボク個人のココロの欲求からです。
経営的な視点で見れば、タッチパネルを導入し、ロボットを導入し、人件費を抑え、作業を効率化し、ミスを減らし、クレームを減らし・・・となっていくのは自然な流れで、新しいシステムが導入されるのを見るたびに、僕自身もいつも「なるほどぉ〜、すごいなぁ〜」っと感心しきり・・・
でも、そういった「新しい流れ」を目にすることで、逆に「なぜ自分は飲食店をやるのか?」というその理由が見えてきたりもするのです。
僕はきっと、人と人が交わることで起きる「予期せぬ化学反応」が好きなのでしょう。
「ヒトが注文を受け、作り、届けて、会話する」
ヒトがヒトと交わるから、様々なトラブルも起きるけれど、同時に、笑いや興奮、たくさんの喜びも生まれます。
それこそが僕にとっての「飲食店(理想の空間)」であり、もしそれが無くなってしまったら、僕の中で飲食店をやる「理由」が無くなってしまうから・・・・
自分自身も含め、色々な人間が1箇所に集まると、本当に「面倒なこと」がたくさん起きるんですよね。笑
すぐ揉めるし、すぐミスるし、すぐ忘れるし・・・・
ロボットやAIなら起こさないトラブルを人間は山ほど起こします。
ロボットなら言われなかったであろうクレームも、何倍も受けます。
コンプライアンスが・・・なんて言い出したら、もうキリがない!
スタッフのみんなとの関わりの中で、そういうことが起きるたびに「メンドくさ!」って僕も当然思うのですが、
でも、もし仮にそういうことが一つも起きなくなったら・・・・?
それはそれで寂しいし、つまらない・・・。
人間同士の関わりを減らせば減らすほど「面倒なこと」は減っていくけれど、それは同時に「喜びの共有」も減らしていく気がします。
人との関わりの中でお互いに共有するのは「面倒なこと」だけではなくて「喜び」と一対のものだと思うのです。
陰と陽、表と裏。2つで1つのもの・・・
だから、どちらかをなくすと、もう一方も無くなってしまう・・・
僕自身は人生の限られた時間の中で、脳内でアドレナリンが大爆発するような「よっしゃー!」という高揚感や達成感を1つでも多く味わいたい。
良いことも悪いことも全部ひっくるめて「感情の起伏」こそがたくさんの「思い出」を残してくれる気がするから。
だから、そのために僕は普段から「面倒なこと」や「うまくいかないストレス」をせっせと貯金しているのです。
いらぬストレスもあるけれど「健全なストレス」は喜びを爆発させるための火薬であり栄養。
堪忍袋の緒はなるべく太めにしておいて、日々泣いたり笑ったりながら、いつか爆発する瞬間を思い描いて火薬を溜め込むのです。
そんなわけで、SOULTREEはこれからも「アナログ」でいこうと思います。
人と人が交わることで起きる「予期せぬ化学反応」を楽しみながら。
時代遅れにはなりますが、そのうち1周まわって「レコード」のように、それが新たな価値となるのを期待して。
14年経ってもSOULTREEは相変わらず「STILL BUILDING 〜建設中〜」。
これからも皆さんに怒られて、たまに褒められて、その度に一喜一憂しながら、少しずつ、でも確実に「良い店」になっていければと思います。
最後に。
長きに渡りSOULTREEに「関わって」くれた皆様に、心より感謝します。
これからも「面倒なこと」と「喜び」を1セットで、皆様と共有できれば嬉しく思います。
どこまでいけるかわかりませんが、いけるところまで・・・・
長々と失礼しました。
SOULTREE 代表 高橋実

