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story:Volume:16 「初対面の衝撃」

2018.11.13

物件案内に書いてある住所を頼りにお目当の物件を探して歩く。

二子玉川駅から真っ直ぐに伸びる多摩堤通り沿いにその住所はあった・・・が、肝心の物件が見当たらない・・・・

あれ? 住所はここなんだけど・・・

その住所の場所には3階建てのビル。明らかに物件案内の画像とも違う建物だ。

しばらくその辺りを行ったり来たりしながら探してみるもそれらしい建物を見つけられず、うんざりしかけた頃にビルの横に一本の小道があるのを見つけた。

薄暗くて全然気がつかなかった・・・

ここか?っと思い、その道を進んでみる。

どうやら先ほどのビルの裏手に続く道で、お目当のビルに続いていそうだった。

それにしても・・・・暗い・・・・

明らかに、その先に「素敵なもの」が待っていそうな感じはしなかったけど、とにかく進んでみる。

そして・・・・

あ、あれ? ない・・・・

目の前に飛び込んできたのは、物件案内に載ってる画像とは似ても似つかないオンボロな廃墟だった。

ここじゃないか・・・・ん・・・・?

物件案内の画像を覗き込む。そして、もう一度目の前の物件を眺めてみる。

全く違う。でも、どこか似てるような・・・・

物件案内の画像を覗き込む。そして、もう一度目の前の物件を眺めてみる。

・・・・・ま、まさか、これ?

 

だって・・・・

そのとき物件案内に載ってた画像はこれなんだから。

 

 

そして、僕の目の前に佇んでいたその建物はこれなんだから。

 

 

ちなみに、この写真は物件の契約後に「綺麗さっぱり片付けた後」の写真だ。

薄暗い感じがこの時の感じと似ていたのでイメージで。

実際はもっと草ボーボーだし、階段なんてツタで覆われちゃってるしなんだかすげー傾いちゃってるしで、もう第一印象は「ジブリ?」「ハウルの動く城?」とか思ってしまったほどだ。

 

こ、これって、どういうこと?

あまりのギャップに思わず笑いが出る。

これってアンタ・・・・一緒なの建物のカタチだけじゃん!

 

まぁ、後から冷静になって考えれば、あの画像は大家さんの「改装後のイメージ」だったわけだ。

不動産屋さんに問い合わせる前に見に行ってしまった俺も悪いんだが、この時の衝撃は今でも忘れられない。

 

その日はひとまず、物件を外から眺めて家に戻った。

とにかく明日、不動産屋さんにこの画像の意味を問い合わせなければ・・・

 

この物件との最初の出会いは、例の画像のおかげでなんとも衝撃的なものになった。

 

そして次の朝、不動産屋さんに内見の希望を伝え、数日後、再び物件の前に立った。

改めて明るいところで見たその印象。そして、初めて中に足を踏み入れる・・・

 

ま、この物件、すごかったのは「外見」だけじゃないんですがね・・・・

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