story:Volume:26 「作ること」と「壊すこと」〜エピローグ〜
2019.1.14
2日後の朝、ハルキ&僕で解体作業の続きを開始した。
強力助っ人お二人のおかげで残すは床板はがしとゴミ出しと掃除。
もちろんプロ二人のようにうまくはいかないけれど、それでも、一度そばでやり方を見せてもらい、色々な注意点も教えてもらったおかげで、床だけだったらだいぶスムーズにできた。ま、それでも、ホコリの量は相変わらずでホウキで床を掃くたびに部屋中モックモクに。もう慣れたけど・・・・
それにしても古い物件を解体してると、毎度「変なモノ」が出てくる。
以前解体したお店は天井から図鑑でもみたことないような虫が落ちてきたこともあったけど、今回はこれ!
と、鳥の巣!
きっと上の穴から一本一本草を運んで、ここまで積み上げたんだろうねぇ・・・鳥さんすごいなぁ・・・・。
まぁでも、今は使っている様子もなかったから、ごめんね〜っとつぶやきながら撤去。
面白いよね。こういうのってほんと。
着々と作業は進み、二人でどんどん床板をはがしていると1カ所、床に穴が開いている部分を発見。
アブなっ・・・・・
おーい、ここ、穴空いてるから気をつけろよ〜!
・・・・・って言ってるそばから・・・バキッ!
え?・・・・
その辺りを解体していたハルキが足を滑らせて落下寸前!
もう、何やってんだか・・・
それにしても・・・・
人がメチャメチャ慌ててジタバタしてる姿ってのは、なんでこうも面白いんだろう。
イカンイカン、こんな時に笑うなんて不謹慎な・・・っと思いつつも、それに逆らって腹の底から込み上げてくる笑い・・・・こらえきれずに爆笑!
いやでも、落ちたらマジでシャレにならんから、ホント気をつけようぜ〜!
あぁ〜、お腹痛い・・・
一通り解体を終え、解体した木材などを物件の前に山のように積み上げて、床に積もったホコリをまた掃いて、夕暮れ前、ようやく2階の解体、ミッション完了。 おつかれさま!
2階の解体だけで、こんなにたくさんゴミが出た・・・
さて、あとはこいつを処分してっと・・・・なんて簡単にいけばいいけれど、もちろんこんな大量のゴミ、いつものゴミ捨て場に捨てたら町内会のおばちゃんに殺される・・・・粗大ゴミに? いやいや、それも無理だ。
今度はこれを専門の業者さんに引き取ってもらわないといけないのだ。
これがまた・・・意外とお金がかかるって知ってた?
ゴミを出すのにすごいお金がかかるなんて、以前は考えたこともなかったから、昔、下北沢のお店を解体&ゴミ出しして50万円くらいかかった時は、マジでビビったもんだ。
今回はそこまでの量じゃないし、仲間の知り合いに業者さんがいるから、ずいぶん安くしてもらえそうだから良かった。
このゴミ出しの料金も侮るなかれ、だ。
お店を作る際の予算にあらかじめ組み込んでおくのはもちろんなんだが、僕らのような素人が普通に業者さんに電話して来てもらうのと、知り合い経由で来てもらうのでは、倍以上の値段の違いが出たりする(下手すりゃ3倍以上の時も!)から、なんとか知り合いを探して頼むのがオススメだ。
話は少し横道にそれるが、お店に限らず、素人が業者さんを使って何かを作る時は「知り合いを見つける」これが鉄則だ。
これはどの仕事でも一緒かもしれないけれど、やはり付き合いのある人や会社に出す値段と知らない初めての人に出す値段は「全く違う」のだ。もちろん、新規の客さんに対して親切な業者さんもいるんだろうけど、逆の立場で考えても、まぁそれは、しょうがないのかもな、と思う。
業者さんの気持ちもわかるが、こちとら金持ちじゃないんだから背に腹は変えられない。
だから・・・
安く済ませたければ知り合いを探せ。
これが鉄則。
さて、話は戻って・・・
値段はゴミの「種類」によっても大きく変わる。
僕も正直、そこまで詳しいことはわからないが、石膏ボードなどの不燃物は基本的にお金がかかる。そして、値段を安く抑えたいなら「分別」する方がより安くなると思う。
材木は材木で分ける、金属は金属で分ける(金属は買い取ってくれるところもある)、石膏ボードなどの不燃物は不燃物で分ける。
「混載」といって何でもかんでも全部一緒にまとめて処分してもらう方法もあるが、楽な分だけ値段も高くなるから、まずは業者さんに値段を聞いて予算と作業効率を秤にかけて判断してほしい。
さて・・・・
「作る」ための下準備がようやく整ってきた。
さぁ、いよいよはじまる。
なんて思っていたら、その前にあとひとつ「でかい仕事」が残ってたのだ・・・・
もう、毎度のことだけど・・・・