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%e7%b2%be%e7%a5%9e%e3%81%a8%e6%99%82%e3%81%ae%e9%83%a8%e5%b1%8b:Volume:07 hito to hito

2019.12.7

 

 

ここまで色々書いてきてから言うのもなんですが、そもそもなんで僕は人間関係について、こんなにもあれやこれやと色々考えてしまうのか・・・?

 

それはもちろん、自分自身が中高生の頃からそういうことで悩んでいたのもあるし、このSOULTREEをはじめ20歳の頃からたくさんの「チーム」の中で過ごし、そこで「人間関係の良し悪し」によって「その人が発揮する能力にどれほどの違いが出るか」というのを目の当たりにした経験からくるものだと思う。

 

どれだけ能力の高い人でも、人間関係が悪い場所にいると、おそらく本来持っている能力の半分も発揮できない。逆に言えば、人間関係が良い場所にいれば、たった半分の能力しかなくても、それ以上の結果が出ると思う。

 

要は「人間関係のストレスを感じない場所にいること」がどれだけ重要か、ということ。これは仕事に限らず、日常でも本当に大きなことだと思うんです。

 

だって、生まれてから死ぬまで、寝ている時間を除けば僕らは大部分の時間を多かれ少なかれ「人との関わり」の中で過ごしているから。

 

例えば、自分の仕事場でどうにも好きになれない人がいるとする。

言われること一つ一つがカンに障って、ムカついたり落ち込んだり・・・・無視しようにも、同じ職場じゃ完全に無視することなんてできるわけもなく。

まぁ、仕事が終われば会うわけじゃないから、その場はやり過ごせばイイやって思っても、実際はそれで話は終わらない・・・

 

仕事からの帰り道、その日に言われた事やされた事を思い出し、再びムカッときたりブルーな気持ちに襲われて、疲れがどっとぶり返す。

はたまた居酒屋にでも寄ればせっかくの楽しい時間の中にも、ついついその相手に対する愚痴や不満が混じってしまう。

そうやって、仕事が終わっても、家に帰っても、結局そのことが気になってブルーにな時間を過ごす。

そして、それを月〜金で繰り返し、土日は少し仕事から離れて、心の傷を癒す・・・そしてまた月曜日・・・

ちょっと極端な例ではあるけれど、これって、人生のほとんどを「思い悩む時間、ブルーな時間」を過ごしてるって話ですよね、リアルに。

問題は「嫌いな人と同じ空間(例えば職場)で過ごす時間」だけがキツイわけじゃない、それだけでは済まない、ということだと思う。

人間関係で悩む仲間たちの話を聞いていると、結局は「仕事以外の時間」もその相手のことが頭から離れず、ほとんどの時間をブルーな気持ちで過ごしているケースが多い。

週末の気晴らしも月曜日から再び始まる毎日を思うと、思うように気も晴れず・・・心が回復しきれないままに再び傷つけられるから、その悪循環で次第に

心が弱ってきて・・・って。

実際は「その時間」が毎日の、1日の大半を占めてるってことだ。

 

人生の大部分の時間を「心を傷つけ、それを回復する時間」に費やしたら、これじゃ、人生楽しいわけないし、いつも「マイナスをなんとかゼロまで回復する」のに精一杯で、成長しようにもそもそもそこに充てる時間がほとんどない。

 

でも、もし逆に「ストレスを感じない人間関係」の中で多くの時間を過ごせたら、今度はオセロのように全ての白黒がひっくり返る。
なぜなら「人間関係で思い悩む時間」が限りなくゼロであれば、その時間を全て「楽しいこと/前に進むこと」に使えるから。なんてったって「マイナスをゼロに戻す」という時間がなくなるから。
「人間関係」が「信頼関係」であれば、どんどん自分のアイディアや意見をぶつけ合い、交換して、仲間の新しい考え方や技術をどんどん自分の中に吸収し、成長できる。何より、仕事をする時間自体を楽しめる。

行き帰りの時間に思い悩むこともなくなる。

お酒を飲む時間からもグチが消える。

家に帰っても、休日の時間も、いままで「回復」に充てていた時間はすべて「なにしようかなぁ〜?」って、この先の楽しいことを考えたり、研究したりする時間に充てることができる。だから、あらゆることが前に進み、自分が成長し、それによってもっと楽しくなるという、最高のスパイラルに入る。

「マイナスがなければひたすらプラスに進むのみ」

本当は、すごく単純な話だと思う。

成長する人、仕事ができる人っていうのは、「才能や持って生まれた能力」よりも、この「ストレスを感じない人間関係を作れる人」という要素の方が大きいと思う。人間関係から発生する「思い悩むブルーな時間」がなく、全ての時間を「ワクワクする時間」に変えていける人。極端に言えば、人間関係さえ気持ちよければ、アホでも人は成長します・・・よね?
人間関係って、それほど大きな要素だと思う。

 

20代の頃、お店をやって、出版をやって、もちろん最初は全くダメで借金抱えて四苦八苦した時期もあったけれど、最終的にはなんだかんだいってそれなりのカタチになった。

当時の僕らは、今思い出しても本当に笑ってしまうくらいにバカで不器用で、個々の能力でいえば今の子たちとは比べ物にならないくらい低かった気もするけれど、それでもなんとか成長できたのは、きっと「人間関係で悩む時間がほとんどなかったから」だと思う。

もちろん単純な喧嘩は色々あったけれど、それも酒を酌み交わし、次の日には肩組んで笑ってるような関係だったから、いわゆるギスギスした人間関係で悩んだ記憶が全くない。

意見の交換や口論はあっても、頭ごなしや人間否定をされる心配もなかったから、もし間違っていたとしても、どんな意見もアイディアも「言ってみる」ことができた。「試してみる」ことができた。

それは失敗した時も同じで、失敗しても否定されることがないから、恐れずにチャレンジできた。

そして、気持ちよく頑張ってる奴がそばにいると、自然と自分も頑張れた。

人間関係に悩む時間と、その回復に充てる時間。その時間のすべてを「成長する時間」に充てられたから、バカな僕らでもそこそこ成長できたんだと思う。

 

どれだけ能力がある人間でも、人間関係で悩む時間が多ければ、1日の大半を悩んで過ごしていたら、その能力も、その成長も、やっぱり半減する。

だから、自分の能力は「人間関係次第」で大きく変わる。

 

会社は学校のクラスと同じで、「好きなもの同士」で集まった場所ではないことが多い。だから、共に働く相手は自分からは選べない・・・

それは確かにそうだけど、職場を選ぶ自由も、辞める自由も僕らは持っている。

働きたい職場がなければ自分で作る。仲間と作る。そんなオプションまで持ってたりする。

 

仕事も日常も。

目の前の収入や老後の安心よりも、「気持ち良い人間関係」を最優先に考えて「自分が過ごす場所」を選んでみると、毎日の「楽しさ」と「心の平穏」に驚くほどの変化があると思うんですよね。

 

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